「なぁ、俺何かがおかしいんだよ」

「なぁ、俺何かがおかしいんだよ」

弟の結納の晴れの舞台。私はコロナで上京できない田舎の両親に変わって一家の代表として

お相手先の家族と初顔合わせ昼食、団欒をしないといけないのだが

冒頭の言葉は、その団欒が終わった後に弟に相談しようとしていた言葉だ、

夕方まで待ちきれず、昼食をとる料亭の前で、弟に私が放った言葉である。

どうおかしいのか?

それはその日の朝、起きると体がソワソワする

落ち着かない、しかも重い

布団にはいつもながら汗がびっしょり

睡眠時間も短い、土曜なのでゆっくり寝られるのに

6時には目が冴えている、寝たのは確か1、2時だ

ソワソワ感が半端なく、とにかくじっとしてられない、

気晴らしに1時間ほど散歩したら紛れるかと思ったが、全然効果はない

ちなみに食欲もない

何かがおかしい。

流石に鈍感な自分も恐怖を感じたが、今日の昼には上野に行かないといけない

スーツを着て準備

弟と途中新宿で合流したが、いつもは饒舌な自分も言葉は少なめ

なぜならいつ弟に自分の体調がおかしいことをカミングアウトしようか考えていたからだ

大事な式の最中に変に気を使わせてもいけないから

流石に式が終わった夕方にしておこうかなと思っていた。