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コラム

適応障害 元気に見える?引っ越しの手伝いも可能です

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メンタル不調時の気の紛らわせ方 体を動かす!

適応障害患者は見た目では元気に見えます。
症状は様々ですが、引っ越しの手伝いなどの重労働もできますので、
普通の方から見ればなかなかどんな病気か想像しずらいと思います。

心療内科初診翌日に引っ越しの手伝いをしたお話をします。

唐突ですが、自分はついています

メンタルがどん底の土曜日( 「なぁ、俺何かがおかしいんだよ」 )は、
4連休であったのが救いでした。

翌日は日曜にもかかわらず、
心療内科の予約がすぐに取れたことも、ツイています。
なぜなら、心療内科はなかなか予約が取れないからです。

さらに翌日は弟の引っ越しの手伝いだったので、
ソワソワ落ち着かない気を紛らわすのには、
うってつけでした。

まだソワソワ落ち着きませんが...

調子が完全に狂ってから三日目、
まだソワソワ感は続いて落ち着きません。

明らかにキャパを超えている、気になる仕事の案件も、
業務調整をし、
「できないものはできない、ただここまではできる」など、
メリハリをつければ、
先方にも説明がつくし、

どうにか回ると開き直ったことで、
少しは楽になりました。

あくまでも「少しは」ですが...

引っ越しの手伝い。今日は運転しません!

近づかないでのイメージ

弟が引っ越し用の大きめのバンを借りたとのことなので、
朝9:30に西新宿で合流です。

いつもはレンタカーをしたらドライバー登録するのですが、
今回は辞退です。


理由は、人生初の睡眠薬と精神安定剤を飲んだ初日なので、
何が起きるか分かりません。
今日は助手席専任です。

睡眠薬の効き目はいまいちで、
プラセボじゃないかと思うくらい、
いつも通り中途覚醒しましたw

同時に処方された、
精神安定剤の効き目も懐疑的です。

少し倦怠感はあるのですが、
これが薬の副作用によるものなのかどうかは
判断がつきません。

朝早く目が覚めたので、
1時間ほど近所を散歩してみました。

なるべく今まで通ったことのない道を選んで歩きました。
高円寺に引っ越してきて2年間。
すぐそばであるのに、
初めてみるお店や、お寺など見つけました。

近所散策は
なかなかいいです。


相変わらず食欲はありません。
「何か食べなければ!」の使命感だけで、
おにぎりを口に詰め込みます。

また集合時間には余裕があります。

一駅歩いて、待ち合わせ場所に合流

中野坂上で下車し一駅歩いて、
”レンタカーの駐車場近くのコンビニの前にいる”と
弟にメッセージを送りました。

ちょっと疲れたのと、
ソワソワ感を抑えるために、
コンビニ前の花壇に腰をかけました。

側から見ると、明日のジョースタイル。

マスク越しでもきっと、
疲れ切った人であったでしょう。

下を見ていたら、
ミニベロのタイヤが目に入りました。


「誰だ?近いし!」と、
顔をあげると弟です。

不意打ち!

てっきり電車に乗ってくるものだと思っていたのですが、
まさかの自転車でやってきました。

”チャリできた”です。

とりあえず無事合流です。

その場から徒歩数分、
おしゃべりをしながら車の場所へ向かいます。

弟はメンタルを患った大先輩なので、
私への対応も完璧です。
言葉を選んでいる様でしたが、チョイスに優しさを感じました。

駐車場に着くと、
車を借り兄弟は乗り込む。

今更言うまでも無いですが、
体調は万全ではないです。

が、
これからは、
体調を万全にしないといけません


なぜなら弟はペーパードライバー。

免許を取ってから数年間、
運転をしたのは片手で余裕で足ります。

まだ朝早く交通量は少ないとは言え、
ここは新宿です。

慣れた人でも、
運転の感覚を取り戻すのは、
数分はかかると言われています。

”魔の数分”のスタートです...

あれ?
大丈夫そうだぞ...

人間不思議なもので、
一度習得したものはなかなか忘れることはないようです。

弟は車こそあまり運転したことがないのですが、
学生の時に400ccのバイクに乗っていましたので、
全くのペーパードライバーではありません。

車の操作は置いといて、
交通認知能力に関しては心配ないので、
どうやら大丈夫そうです。


案の定10分もしないうちに、
兄弟は普通のドライブを楽しんでいました。

一方通行の細い道。車の誘導でメンタル不調を忘れるw

いよいよ弟のマンションに到着です。

ここからが難関です。

道は狭く一方通行、
しかも荷物を搬入する場所は開けているのですが、
その入り道は直角の、車一台ギリ入れるかの車幅です

慣れたドライバーであれば1発、
そうでなければ、何度か切り返しが必要なほど狭い道です。

当然、先ほど借りてきた車の車幅感覚なんて
弟にはありません。

さらに最悪なのは、
弟の弱点は駐車です。


教習所では前に進むことは時間をかけて練習しますが、
枠内に車を停める練習はほとんどしません。


私は提案したいです、
「教習上の1コマ(60分)使って、
ひたすら駐車の練習も授業に入れろ!」
と。

案の定、右往左往します。
細い路地から甲州街道の大通りに抜けようとする車が列をなします。
スタックです。

「これはいけない」と
兄は外に飛び出し、後方の車に頭を下げ、
弟の車の誘導を行います。

駐車も外から弟をガイド、
「つぎ思い切り右にハンドル切れ!よーし ここまで出れるぞ、
ハンドル戻してバックバック、まだまだ...はい、ここまで」

数分かけて、無事擦ることなく、
駐車完了です。

ここから、荷運びがスタートです。
5階から駐車場に...

引っ越しの段ボール運びでいい汗かいた

1時間ほど、せっせと
荷物を部屋から持ってきては、
車に載せを繰り返しました。

久しぶりに汗をかき、
重い箱を持ったので、力も使いました。

「一旦休憩にすっか」と、
休憩の時に水と缶コーヒーを飲みながら、
昨日行ったばかりの、心療内科初診の様子を話したり、
弟が鬱だった時の症状はどんな感じだったかとか、
処方された薬のことなど聞きました。

弟の症状の方が、桁違いで大変だったことを知りました。

弟は仕送りもなく、
自分で生活費を賄っていました。

もともと寡黙なので友達も少ないです。

朝から夕方まで真面目に大学の授業に出て、
夕方から深夜までバイトをして、
また起きれば学校という生活を繰り返すうちに
メンタルを壊しました。

学校の健康診断で、
様子がおかしいことに医師が気づき、
そのまま病院へ行き、鬱との診断が出ました。

休まる暇がない状況は、
今の私と同じだなと思いました。

人間はどうやら余暇もなく、
休まず働くと、高確率でおかしくなるようです。

メンタル不調はなってみないと理解できないことが多い

弟がメンタル不調だったころ、
当然、家族みんな心配でした。

でも、メンタル壊すことから無縁(と思っていたw)の
明るい性格の私は当時、
正直言って、どのくらい辛いかは理解できませんでした。


適応障害の今の私の症状が
メンタル不調のレベルで言うと3段階の2だったら、
弟は3段階の3だと思います。

自分も同じ様な状況になって、
少しは弟の当時の辛さを知ることができた気がします。
短いコーヒ休憩でしたが、
濃厚な話ができました。

「よっしゃ!もうひと頑張りすっか!」

兄弟は手際よく五階をさらに数往復したのち、
荷物の搬入を終え、
新居に向け車を走らせます。

(つづく)

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