会社を辞めるとお金がかかります。意外と知られてない事実。
会社員を退職すると色々な手続きが待っています。
会社員だと天引きされて気づかないですが、
ざっくり分けると
- 年金
- 住民税
- 保険料
を払っていて、
退職するとこれらを自分で収める必要が出てきます。
休職期間を経て、復職せずに退職しました。
ずいぶん体調はよくなっていたといえども、
まだ100%ではありません。
まだときおり、
頭はボーッとしていました。
![驚く女性](https://i0.wp.com/hirowata.com/wp/wp-content/uploads/2021/04/驚く女性.jpeg?resize=640%2C427&ssl=1)
でも、
退職してから、
もろもろの請求書がきたら、
パチっと目が覚めました。
退職までの経緯
休職中の定期連絡の電話で
会社の人事と話をしました。
ストレッサーから
離れられる環境づくりが可能なのか?を
何度も議論しました。
小さな会社であったため、なかなか部署異動を含め、
環境を変えるのも厳しいと判断して、
円満退職という結果におさまりました。
大企業であれば、部署が変われば
会社が変わるような変化があるのでしょうが、
ほとんど代わり映えのしない、
ベンチャーの零細企業だったので厳しかったです。
元の環境に戻ったら、
きっとフラッシュバックを起こして
また体調が悪くなるのが濃厚でした。
![心を病む人のイラスト(男性)](https://i0.wp.com/hirowata.com/wp/wp-content/uploads/2021/04/心を病む人のイラスト(男性).png?resize=282%2C335&ssl=1)
悪夢のような、
適応障害がぶりかえすのが怖かったです。
自分の心情的にも、
やり切った感しかなかったので、
ちょうど離れるには良いタイミングでした。
日本上陸数年で破竹の勢いで成長している、
イケイケのベンチャーの外資で一部署を立ち上げるという、
入社当初の目標も達成したので良い区切りでした。
ハローワークで知った離職理由33番。義務教育で教えてよ!
気持ちは
次のステージで頑張ろう!と
ハローワークで早々に手続きをしました。
その際に、
離職理由33(正当な理由のある自己都合退職)の存在を
知りましたのでシェアします。
ポッドキャストの切り抜きのYouTube動画があるのですが、
ほぼ同じ内容を本投稿で語っています。
※音声解説を聞くよりも、本記事を読んだ方が早いですw
チャンネル登録はお願いします!m(_ _) m
離職理由33になることのメリット2つ
日本は申請ベースの社会です。
どう言うことかと言えば、
【申請】されて初めて、
お役所が【対応】する社会です。
よって、既存の制度を利用するには「申請」が必要です。
申請しないことには何も始まらないのです。
ということは、
制度について知っている必要があるという
ちょっと、いやらしいトリックがあります。
(ん、そう思っているのって私だけ?)
結論から言えば、
制度が利用できて大変助かって
「素晴らしいぞ我が日本!」って思ったのですが、
「もう、めちゃこれ大事じゃん!
義務教育で教えてよ!」
と思いました。
メリット1:失業保険の基本手当をもらうまでの給付制限の2ヶ月がなくなる
一定期間失業保険に加入し、自己都合退職で会社をやめ、
ハローワークで手続きをすると、通常、
離職理由40番(正当な理由のない自己都合退職)
になると思います。
そうすると給付制限2ヶ月がかかります。
その間に早く職が決まるに越したことはないのですが、
決まるまでに貯金を切り崩しての生活は、
それだけでストレスです。
しかも病み上がりです。
![離職理由33ハローワーク失業保険申請](https://i0.wp.com/hirowata.com/wp/wp-content/uploads/2021/04/離職理由33.jpeg?resize=640%2C480&ssl=1)
一方、離職理由33が認められれば、
給付制限の2ヶ月がなくなります。
申請の翌月から支給が開始されるので、
仕事は探す必要がありますが、
経済的に助かります。
メリット2:国民健康保険税の軽減対象になる
会社を退職すれば国民健康保険に切り替わります。
離職理由33は失業保険の支給開始期間だけでなく、
国民健康保険税の軽減対象にもなります。
雇用保険の被保険者で、解雇、倒産などの理由により、
非自発的に失業された方(特例対象被保険者等)は、
前年所得の「給与所得」を
100分の30として保険料が計算されるので、
だいぶ金額が下がってきます。
例えば、年収500万円だったら、
年収150万として計算されます。
離職理由33番だけでなく、
下記のような理由でも減免対象になります。
特定受給資格者に対応する離職理由コード
離職理由コード | 離職理由 |
11 | 解雇 |
12 | 天災等の理由により事業の継続が不可能になったことによる解雇 |
21 | 雇止め(雇用期間3年以上の雇止め通知あり) |
22 | 雇止め(雇用期間3年未満更新明示あり) |
31 | 事業主からの働きかけによる正当な理由のある自己都合退職 |
32 | 事業所移転等に伴う正当な理由のある自己都合退職 |
特定理由離職者に対応する離職理由コード
離職理由コード | 離職理由 |
23 | 期間満了(雇用期間3年未満更新明示なし) |
33 | 正当な理由のある自己都合退職 |
34 | 正当な理由のある自己都合退職(被保険者期間12ヶ月未満) |
ほぼ、どの地方自治体でも同じと思いますが、
国民健康保険は各自治体での加入なので、
若干の差異もあると思うので、
詳細は窓口で確認するのが良いです。
更なる優遇措置を持った自治体もあるかもしれません。
離職理由33番に変更になるまで時間がかかって、
すでに国民健康保険税を支払っていても、
後日区役所・市役所で手続きすれば、
払い過ぎた税金は還付されるので心配ありません。
申請は区役所・市役所の窓口のみならず、郵送でも可能です。
私も当たり前の金額を収めた後に
この「離職理由33番の減額制度」を知って、
引っ越す前の東京23区のとある区役所に
郵送で還付請求しました。
![電話対応女性社員](https://i0.wp.com/hirowata.com/wp/wp-content/uploads/2021/04/電話対応女性社員.jpeg?resize=313%2C376&ssl=1)
事前に電話で相談したのですが、とても親切でした。
その他 - 年金について
年金に関しても、失業期間中は再就職先が決まるまで、
全額免除の申請ができるので、
最寄りの年金事務所に相談すると良いです。
ただし将来満額年金を受け取りたい場合は、
免除期間中の分を、
元気になって働き出して、
支払えるときに追納する必要があります。
離職理由33に変更した手順
離職理由が40番から33番に変更された
流れをシェアします。
![ハローワークのイラスト「係員と面談」](https://i0.wp.com/hirowata.com/wp/wp-content/uploads/2021/04/ハローワークのイラスト「係員と面談」.png?resize=352%2C322&ssl=1)
あくまで一例なので、
休職して退職した旨をハローワークの職員に伝えて、
相談、指示を受けながら行っていくのが
ベストだと思います。
- 退職後会社から「離職票」が届く
(退職後2週間後くらい) - ハローワークに離職票を持っていく
- ハローワーク職員から雇用保険受給資格証の申請に
記入すべき書類一式をもらう。
その際離職理由には「私事都合」と記載 - 書類一式を職員に渡したら、
「本当に離職理由は私事都合ですか?」と聞かれた。 - 退職前は体調不良で休職していた旨を伝えたら、
「離職理由に異議あり(※)」ができる旨を指摘された。 - 職員曰く「医師から診断書
(治療していたこと、今は働くことができることの診断書)」をもらってきて提出すれば
翌月から認定日になる可能性がある。(離職理由33に変更になる)とのこと - 通院時に医師にハローワーク指定のフォーマットに
診断書記入を依頼 - 診断書をハローワークに提出
- 申請が受理され、離職理由が40番から33番に訂正された
※会社が準備してくれた
離職票の離職理由欄には「私事都合」と書かれていました。
普通、退職届を出す場合、
退職者は「私事都合により〜」と書くので、
会社はその通り書いているだけです。
こんな感じで偶然、
離職理由33番が適用できることを知りました。
![強面男性尋問「私事都合やったんか?」](https://i0.wp.com/hirowata.com/wp/wp-content/uploads/2021/04/強面男性尋問「私事都合やったんか?」.png?resize=614%2C461&ssl=1)
「本当に私事都合ですか?」と指摘してくれた
新宿のハローワークの職員さんに感謝です!
制度を知って申請することが自分の身を守る!
マスメディアでは国の制度・政策について批判や
文句ばかりしか言っていないイメージがありますが、
実は日本は社会福祉がしっかりしていています。
憲法でも
「すべて国民は健康で文化的な
日本国憲法第25条
最低限度の生活を営む権利を有する」
とあります。
日本は申請型社会なので、申請してなんぼです。
自分にとってメリットになる制度があるのに、
知らないが故に本来減額されるものを
満額払ったりということが起こりえます。
マスメディアも数字の取れる批判や
文句を垂れ流すのではなく、
こういう国民生活のメリットになることに
公共の電波を使えばいいのにと思います。
![愚痴っている人のイラスト](https://i0.wp.com/hirowata.com/wp/wp-content/uploads/2021/04/愚痴っている人のイラスト-1.png?resize=344%2C355&ssl=1)
(え?あたし今愚痴ってますか?)
他力本願もいけないので、制度を知って、
正しく申請・利用することが自分の身を守ります。
職探しや企業分析はネットから
職探しはハローワークもいいのですが、
各種転職サイトも近年充実しています。
新たなステージで再出発の成否は、
企業分析から始まります。
今現在働いている社員、
または過去に働いていた社員の生の声は、
転職活動に大いに参考になるものです。
企業のクチコミを参考にするのも、
転職に失敗しないために良いと思います。
自己分析も兼ねて、
履歴書(レジュメ)を書いてまとめることから
はじめてみると良いです。
今では、レジュメを登録しておくだけで
先方からスカウトメールが来るサイトも多数あるので、
利用してはいかがでしょうか?
良い出会いがあるといいですね☆
こちらもCHECK
-
-
精神疾患は公的支援で治療に専念できます。日本は良い国
精神疾患は公的支援で治療に専念できます 適応障害などの精神疾患は公的支援が受けられ、治療専念することができます。精神病を患ったら、我が国には、休むことに専念するシステムがあります。良い国です。休職中で ...
続きを見る