適応障害患者の周囲の方の接し方。言葉・態度・姿勢

優しくハートの受け渡し コラム

自分の周りに適応障害の人がいたらどんな言葉をかければいいものか、どんな態度で接すればいいのか少なからず迷うと思う。私自身もメンタル不調は自分とは全く別の世界の話とさえ思っていたのだが、まさか自分が適応障害を患うとは思わなかった。実際にメンタルの調子を崩した時の自分の経験から適応障害患者の接し方について紹介する。

適応障害患者への言葉

適応障害を患って休職・退職する事態になったのだが、その際にかけられて嬉しかった言葉・プレッシャーを感じた言葉を紹介する。

かけられて嬉しかった言葉

「ゆっくり休んでください」

一番この言葉が安らぎを感じた。クリニックで休職のための診断書をもらいに行った時も「今まで頑張って来られたんですね、ゆっくり休んで下さい」と言っていた。一番言われてしっくりする言葉だった。

かけられて良くなかった・プレッシャーを感じた言葉

「戻ってきてください。」

別に言っている本人は悪気はなく、休職期間を終えた後に職場に元気な姿で戻ってきて欲しくてかけた言葉なのだろだろうが、言われる側としては言われるたびにチクチク胸が苦しくなった。というのも休職を決めた時に「おそらく現場復帰は無理だろうな…退職かな」と退職の覚悟を決めての休職だったからだ。

適応障害で休職開始直後は抑うつ状態で頭がいっぱいいっぱいになっている。この状態では数ヶ月後のことを考える余裕はない。「戻ってきてください」という将来の事を言われてもピンと来ないのが正直な心境だった。

かけられて「それは違う」と思った言葉

「悩んでたんですね、気づかなくてゴメンナサイ」

今まで元気そうだった同僚などが急に休職したら驚くもの。近しい存在なので同僚の異変に気付いて何がしかのサポートをしたかったから湧いて出た優しい言葉なのだろうが、言葉をかけられた本人としてはピンと来なかった。「いやそれ違うよ」と思った。何故なら、自分でも自分の異変に気づけなかったので他人が気づけるとは全く思えない。昨晩まで楽しく笑いながら同僚と呑んでいた翌朝に急にソワソワ落ち着かなくなって日常生活に支障をきたしたので、悩む暇もない。まさに「寝耳に水」びっくしした。一番本人が自分に何が起きたかよくわからなかった。

あと、「悩んでたんですね、気づかなくてゴメンナサイ」の中には、自分が何か助けになれればよかったのにと自責の感情が入っている。これは言葉を発する本人の精神衛生上良くない。自責の念になっても先のように一番患者が「病気になってびっくり!」だったりする。自責の念に駆られても、あなたがその人にできたことは何もないだろう。

適応障害NGワード

「頑張れ」

鬱病の人にかけてはいけない言葉で有名だが、適応障害も同じ。休むこともなく十分頑張って今までやって己の限界を越えた人に「頑張れ」とあなたは言えるだろうか?

「甘えるな」

言わずもがなだ。別に甘えて適応障害になったわけではない。むしろ甘えるのが下手だったからメンタル不調になって適応障害を患った。

適応障害患者への態度

普通でいい

適応障害者への接し方は「普通」で良いと思う。下手に気を使ったり。復職した時に「悩んでたのですね、気づかなくてすみません」と言われてもピンとこない。また、こいつ奇声を発するのじゃないかなとか、あるキーワードをキッカケにフラッシュバックを起こして取り乱すのじゃないか?メントスを口に含もうものなら「なんか口に入れた!きっと精神のクスリだ!」など警戒・観察されているのは感づくものだ。

世間の精神病のイメージ。

適応障害は精神病だが、精神病と聞くと一般人のイメージは異常行動、奇声、情緒不安定だろう。急に震え出したり、急に感情的になったりを一見普通に見えるが触れると爆発しそうなイメージだ。確かに中には病気によってはそういった症状が顕著になるものもあるが個人差もあるし、数多くある精神病の中でも一部の症状。

最近私の同年の女性の有名タレントが適応障害で休職を発表したが、週刊誌の中には「落ちたイチゴを食べてた。女優にあるまじき異常行動!精神異常はあの時からか!」みたいな書き方をしててけしからんと思った。これが今の日本の適応障害の理解水準だ。全くもってお粗末。だからこそ私が、日本のメンタルリテラシー向上のために草の根でこのようにブログやPodcastで情報発信している。「適応障害の理解度チェック」というテーマで投稿したことがあるので、自分の理解度が気になればチェックしてほしい。

適応障害患者への姿勢

わかったふり:実際の苦しみは患者しかわからない

心理を勉強した人や過去に似たような精神疾患を患った人が陥りがちなのだが、わかったふりで物事を語られるのはイラッときた。

心理学をかじっている人は「適応障害」を学問として知っている。あくまでも知識の上で知っているだけなので、実際の苦しみは患者しかわからない。患者に寄り添おうとしても越えられない壁がある。ちなみに適応障害患者同士だと「あったあったそれ!わかるー」と話があったり盛り上がったりする。

勘違い:過去のあなたの病気とは違うのです

過去に患った自分の別の気分障害(躁鬱など)と同じ症状だと勘違いしてわかった風に先輩風を吹かされるのも正直イラッとした。

「私も朝は鉛のようで起きれなかった」とか「これから鉛のように起きれなくなるよ☆」と勝手に予想されても私は朝は清々しく起きれてたし、「とにかく休職中は一日中寝てれば良い」など言われても、全然日中眠くなく、夜睡眠もちゃんととれている適応障害患者にとってはピントがずれた”アドバイス”だ。普通に元気に会話をしてても「きっと無理してカラ元気で話してくれてるんだね」とか全然ピンボケだ。こういったお節介さんがいたらストレッサーになりうるので距離を置くことをお勧めする。

思い込みが激しいく、元適応障害患者に対し「ずっと病人扱い」という最悪な接し方についても投稿した。たとえ今まで友人だったとしても困った態度をとってこちらの「もう元気ですよ」の説明に理解を示さない人とは縁を切っても良い。精神疾患を患ってすっかり良くなって元気に働いている人をいつまでも病人扱いするのはただの偏見でしかない。対応に貴重な時間を割く価値はない。

実は「私もメンタル壊した経験ある」って人は多い

メンタル不調で休職するとある意味カミングアウトなので「実は私も昔メンタル壊した経験がある」という人が湧いてくる。みんな普段あけすけに自身のメンタル不調の過去など言わないからだ。情報共有してしっくりするのなら強力な情報源になるのだが、接し方に問題があるような人であれば自分の精神衛生上距離を置いた方がいい。

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